Collins Greek Dictionary

iPhone / iPod Touchのネタを続けてもうひとつ。iTuneでApp Storeを見ていたら、現代ギリシャ語<->英語辞書が公開されているのを発見。古典ギリシア語<->英語辞書アプリはApp Store後の早い時期に公開されていて、いつかは現代ギリシャ語辞書もと思いつつも、なかなか出てこない状況に、現代ギリシャ語に比して大きいと思われる古典ギリシア語の学習需要をうらやんでいた。これまでに公開されていた現代ギリシャ語に関するiPhoneアプリと言えば、会話用フレーズ集だったり、単語集(暗記カードアプリ=フラッシュカードアプリ)だったり、ネット接続を前提とした翻訳アプリで、自分としてはあまり購入意欲をそそるものではなかった。普段、自宅で現代ギリシャ語を勉強するときは、『現代ギリシア語辞典 第三版』(紹介記事は「現代ギリシャ語の値段?」)を使っているが、外出しているときに「あれはギリシャ語で何というのだろう」とか、旅行先で「このギリシャ語はなんという意味だろう」というようなときのために、携帯できる辞書、ことさら例文や参考表現がそこそこ載っている電子辞書がほしかった。ネットに接続できる環境があれば、外出先でもギリシャ語辞書サイトにアクセスすればいいのではと言われるかもしれないが、ネット接続の可否に依存してしまうというのが制限になっていつでもどこでも調べられるというわけにはいかないし、旅行先、それがギリシャだったら、ローミングでのパケット通信はパケット割引の対象外になるため、パケ死してしまうリスクがともなう。スタンドアローンで携帯できる辞書が条件なのだ。

ブックマーク機能

ヒストリ機能

さらに電子辞書には自分なりの条件がある。それはヒストリ(履歴)機能とブックマーク(単語帳)機能。ヒストリ機能を使えば、自分の調べた単語を見返して繰り返し復習できるし、ブックマーク機能を使えば、自分の単語帳を作ることができる。これらのデータをテキストファイルで書き出したり、バックアップしておくことができれば言うことはない。今回見つけた現代ギリシャ語<->英語辞書“Collins Greek Dictionary”は、エクスポート機能やバックアップ機能はないものの、このヒストリ機能とブックマーク機能を備えている。ブックマーク機能は少し気が利いていてブックマークをカテゴリに分類することもできる。たとえば、「ギリシャで調べた単語」「外出先で調べた単語」のような単語帳の整理が可能になっている。

このたぐいの電子辞書については、書籍版(紙・アナログ)辞書かデジタル辞書かという議論があるかもしれない。検索するという意味ではデジタルは有効だろう。高校生のときに使っていた古文単語帳にあったコラムに辞書の楽しみが書いてあった。内容は『「金閣寺」を古語辞典で調べるとその横に「金隠し」がある。こういう発見がおもしろい』というものだった。“Collins Greek Dictionary”は、入力するたびに単語が絞り込まれていくインクリメンタル検索なので、こういったアナログ辞書体験は可能。ただし、自分は、アナログ・デジタル中道派で、アナログ右派、デジタル左派ではない。

この見出し語は
例文がない…

インクリメンタル検索

アプリ名にあるとおり辞書の内容はCollinsによるもの。Collinsの辞書は学習用辞書で一定の評価のある出版社。希英辞書は、“Collins Greek-English Dictionary”の初版(紙の辞書の最新は、この記事公開時に改訂3版)、英希辞書は“Collins English-Greek Dictionary”で、版に関するクレジットはないが、初版と思われる(紙の辞書は、この記事公開時に改訂2版が最新)。この英希辞書は、Lambda Pageの「英希辞典(現代)はどれを選ぶか」で現代ギリシャ語に最適の英希辞書とされているもの。この辞書データを、“Collins Greek Dictionary”の発売元のMobile Systemsの開発したMS DICTという辞書閲覧アプリケーションに載せたものが、iPhoneアプリ“Collins Greek Dictionary”。価格は2,300円。対応するiPhone OSは2以上だが、ギリシャ語から英語の検索をするためにはiPhone OS3以上が必要。そのほかの詳細は、下記参考リンクのMobile Systemsのサイトで。
複数の辞書を使いこなすというところまでギリシャ語の能力はまだないが、Mobile Systemsのサイトを見ると、電子化されたOxfordの辞書もあり、いずれは“Oxford Greek-English Learner’s Dictionary”と“Oxford English-Greek Learner’s Dictionary ”もアプリとして公開されないかなと望んでいる。それまでに、もっとギリシャ語力をつけるとして。

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