iPhone / iPod Touchは、発売された当初からギリシャ語の表示(Mobile Safariでのウェブページ閲覧や、受信したメールの閲覧)はできていたけど、ギリシャ語の入力はできなかった。iPhoneがギリシャで発売されたあとは、この状況なんとかしようと「ギリシャ語の入力ができるようにとアップルへのオンライン署名が展開されていた。一方で、JailBreakしてギリシャ語が入力できるようにする方法が公開されたり、App Storeでは、ギリシャ語でメールを送ったり、検索したりするアプリケーションも公開されていた。ちなみにオンライン署名の本文はこんなもの。

To: Apple
Dear Steve,

We are customers who bought 3G iphones for us and our families. We live in Greece, we speak and write greek. We also google in greek, use maps in greek, write mails and sms in greek, take notes in greek and have (!) contacts in greek. Why our iphones don’t have greek keyboard support? Not menu, just a tiny keyboard in order to continue to communicate with our friends and family in greek?

ps.Please do not motivate us to jailbreak our phone. There is already a greek keyboard and
menu for the jailbreak community.

Sincerely,

ギリシャ語キーボード

キーボード設定画面

こんな状況は、2009年6月18日にiPhone OS 3.0が公開され解消された。このアップデートで、iPhone / iPod Touchはギリシャ語を含む30カ国語、41種類のキーボード配列に対応した。以下は、iPhone / iPod Touchでのギリシャ語入力のための設定と入力方法。

キーボードの設定

  1. ホーム画面で、<設定>アイコンをタップ
  2. <キーボード>をタップして、<各国のキーボード>をタップし、<ギリシャ語>を[オン]にする(<言語環境>をタップして、<キーボード>をタップしてもキーボード設定の画面にたどり着ける)。

ディアレクティカ付き

トノス付き

入力方法

入力で注意するのは、トノス(アクセント記号)やディアレクティカ(分音記号)付きのアルファヴィト。トノス付きアルファヴィトの入力方法は二通り。「ό」を入力する場合だと、「ο」をタップして、キーボード右上の「΄」をタップする。「΄」はいわゆるデッドキーだが(デッドキーについては「【覚書】現代ギリシャ語の入力方法(Windows & Mac OS X)」を参照)、MacやWindowsではデッドキーを先に打つのに対して、iPhone / iPod Touchでは、後にデッドキーをタップするのが異なる。もうひとつの方法は、「ο」を長押しすると出てくる[[ο][ό]]のメニューから指先をスライドして「ό」を選択する方法。
ディアレクティカ付きのアルファヴィトの場合は、デッドキーを使う方法はなく、キーボードを長押しして、メニューから選択する方法のみ。例えば、「ΐ」の場合、「ι」を長押しすると[[ι][ί][ϊ][ΐ]]がメニューに表示されるので、指先を[ϊ]にスライドしてを選択する。
トノス付きのアルファヴィトの入力頻度に比べ、ディアレクティカ付きのアルファヴィトの入力頻度はそれほど高くないので、小さな画面にキーボードを効率的に配置するという点から、トノスはキーボードに配置され、ディアレクティカはこのような選択方法を取っているというのは、いいインターフェイスのように感じる。

これで、オフィシャルな環境で、[メモ]を使ってちょっとしたギリシャ語のメモ、例えば単語とかを記録しておくこともできるし、ギリシャ語のキーワードで検索もできるし、ギリシャ語のメールも書ける。なお、上記の署名で望まれていたメニューのギリシャ語化も、iPhone OS3では「ギリシャ(Ελληνικά)」を選択することで可能になっている。

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